事例23「叔父が亡くなり、不動産と預貯金の相続手続きをしたいが、相続人間の取りまとめからお願いしたい。また全く疎遠な相続人がいるので連絡もお願いしたい」というケース
ご相談時の状況
相談者の方は被相続人(亡くなった方)から見て、甥にあたる方でした。被相続人は生涯独身で、相談者の母が被相続人の姉にあたり、既に死亡しているため、代襲相続が発生していました。被相続人には北区のマンションと、預貯金がありました。被相続人には兄弟姉妹が数名いましたが、あまり仲良くはありません。また、被相続人には異母兄弟がおり、その兄弟もなくなっているため、そこにも全く交流のない代襲相続人が存在しました。相談者の方が直接やり取りすると相手も感情的になることや、またそもそも会ったことのない相続人も存在するため、専門家に相続に関する話し合いや手続きを取りまとめてほしいとのことでした。
提案内容
遺産承継業務を提案しました。
結果
まず当事務所にて相続人を調査、確定したうえで、まったく交流のない相続人に対して、財産目録も開示する形で、お知らせのお手紙を送りました。その方たちも当初は非常に警戒して拒絶反応を起こしておりましたが、丁寧に説明を重ね、最終的にはご納得いただき、ほとんど関係ない話なので関わりたくないということで、相続放棄することを選択され、当事務所で支援させていただきました。その後、残った相続人間で遺産分割協議を行うことになりますが、ここでも感情的な対立があったため、当事務所が間に入り、中立公正な形で遺産の内容をガラス張りにして、法定相続分での分配を基本路線に、当事者間の調整を行いました。結果、無事に遺産分割協議が成立し、不動産についても売却が完了しました。当事務所が間に入ったことで相談者以外の相続人の方にも信頼感を与え、スムーズに進めることができました。相続人の方々が望んでいたのは、過度な権利の取得ではなく、ただ遺産の中身をガラス張りにして、公平な形での相続をしたいということでした。相談者の方からは別件の遺言書作成のご相談も新たに頂き、満足いただけたと感じております。