事例29 兄が死亡。相続人となる母は遠方にいて財産管理ができない。
ご相談時の状況
新宿区在住の次男の方が、相談に来られました。他家に養子に行っていた兄(長男)が亡くなってしまったそうです。兄の相続人は四国に住む実母です。兄は養父母から相続した自宅不動産屋、預金、有価証券がありましたが、家はゴミ屋敷状態で、過去の通帳など手掛かりとなるものは多数出てくるものの、詳細は把握できていませんでした。かつ、養父母の名義のままの銀行口座などもある状況でした。お母さんは高齢なため、遺産を相続しても、管理、処分が難し状況でした。そのため、お母さんとも相談し、次男の方が相続し、遺産の管理をしてきたいとのことで相談に来られました。
提案内容
お母さんは相続放棄を実施し、次順位相続人として次男の方が相続する形を提案しました。遺産の総額が相続税の申告が必要な額であったため、提携税理士の手配も実施しました。
結果
お母さんの相続放棄の手続きの準備と並行して、次男さんの遺産整理の準備を進めました。養父母の相続用の戸籍などの手配も進めていきました。相続税の申告も見込まれるため、不動産の資料の取得、銀行の残高証明や取引履歴、有価証券の残高証明の取得など、財産調査を実施しました。戸籍収集、残高証明など取得、相続登記、金融機関の払戻手続き等、堅実に進めることが出来ました。